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2010年10月

 
  ●10月9日(土)〜10月16日(土)      
  坂井直樹 金工展      
 

金沢で制作を続ける坂井さん。湿気の多い土地柄、鉄はよく錆びるらしい。でも、自然の力に目に見えて反応するのも、鉄の魅力だと語る。硬く重たく冷たい鉄を、金槌で叩いて思い通りの形に近づけていく。その長い作業の中で、鉄が正反対のものに生まれ変わる瞬間があるのだという。

そうして生まれた坂井さんの作品は、どこか懐かしさが漂い、手に感じる重みさえも、心が落ち着くようだ。端正で美しい形は、繊細さも湛えている。使い手への配慮も抜かりはない。細部にも心が配られている。今回は壁掛けのオブジェ、壁掛け花器を中心に展示される。

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  ●10月23日(土)〜10月30日(土)      
  船山奈月 木工展      
 

船山さんは「形を愛でるオブジェと、容器としての機能との間を漂っているような器、かつ置いただけでその場が楽しくなるような存在感のあるものを作りたい」という。確かに彼女の作品は、ゆるぎない存在感をもつと同時に、何を盛ろうかと,想像したくなるような親近感をも感じさせる。例えば、小さな指先が、そこから摘み出している場面までも、想像してしまうほどだ。

手を添えた時、どんな手にもしっくりするのは、「刳り物」だからだろうか。「のみと彫刻刀でつくる刳り物は、手の跡が見えやすく自由に造形できるのが魅力だ」と、作家自身も語っている。素材との距離感を意識している、という制作姿勢が生み出す、清々しい器たちを是非ご覧ください。

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2010年11月

 
  ●11月6日(土)〜11月13日(土)      
  今井和世 個展      
 

「木立の下で風に揺れるペンペン草。雨露をあつめて光るノイバラの実。季節が巡ってまた出会えた草花たち。ふと見せる彼らの、朗らかでひそやかな姿を描きたい。」と語る言葉そのまま、詩的な画面が印象的な今井さんの絵。

自在な線と繊細な色彩で描かれた植物たちはのびやかに生き、光や風や雨、季節の移ろいさえも楽しんでいるかのようだ。草花たちの会話まで聞こえてきそうである。八が岳の自然の中で制作する、今井さんならではの世界を楽しんでいただきたい。

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  ●11月27日(土)〜12月4日(土)      
  小野田康子 展 ―染付の器―      
 

染付の器に、新鮮な風を送り込んでいる小野田さん。ご自身が大好きだという古典柄も、その筆にかかると、鳥のはばたきも、ぶどうの蔓も、自由さを増し、開放され、ユーモアさえ漂わす。現代の食卓にしっくりと合う器になっていく。

自然に恵まれた琵琶湖に移り住んでからは、名前も知らない虫や草花に会うと、染付でどう表現しようかと思いを巡らせ、制作に取り組む日々だという。

新たな広がりを見せる自然のモチーフに、古典柄、来年の干支の兎柄も加わり、器選びがいちだんと楽しみな展示である。

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2010年12月

 
  ●12月11日(土)〜12月18日(土)      
  漆山みさき ガラス展      
 

ACCa 4回目の、漆山みさきさん。独特の造形、造語で印象的な「わたね」シリーズを、ご記憶の方も多いはず。風に乗って、たくさんの出会い、ふれ合いを重ねた「わた毛 + 種」は、大事に温められ、育てられ、さらに深まっていく。それを彼女は「宝物」と呼ぶ。

「宝物。それは特別な物。そしてどこにでもある物。すごく近くにあったり、はるか遠くだったり。見えなかったり、手にしたとたん消えてしまったり。でも、いつか必ず出逢える。心が少し色付き、少し暖かくなる、そんな瞬間に。」

このメッセージ通り、今回も、繊細で独自なデザインと色彩のガラス作品に出逢っていただきたい。

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