サノアイさんの木工作品には、くすっと笑ったような表情がある。何も入っていない器でも、ほっこりした何かが盛られているように思える。写真の作品のタイトルは、「砂糖小屋」と「甘味小屋」。素朴な形の家の屋根を開けると、甘くて幸せなものが入っているという意図なのだそうだ。
愛敬あるものを作りたいという。でも媚びはしない。焼きペンで描く絵や模様も控え目だ。使う人の想像の余地を残したいからと。大きく主張しないのに、作家の個性、「らしさ」があふれるのが実力だ。
展示期間に3・11が入ることに緊張するというが、サノさんの木工は、人の心をほぐし豊かににするはず。皿、カトラリー等の他に、ブローチやペンダントも展示される。 |