制作のほとんどの時間をろくろの前で過ごすという山崎さん。生み出されたフォルムは、これ以外の形はないと思えるほど、すっきりとして美しい。「無理のない自然なラインを引き出せるように、土に直接触れながら、じっくりと確かめる。」と語るが、土をイメージ通りに形成するという、しっかりした技があってのことだ。
そこに、辰砂釉(銅)で落ち着いた赤が添えられ、象嵌でゆらぎのある線が施される。すると、静かに端座していた形は、華やぎをまとい個性ある表情を増していく。「自分の作る器を通して、いろいろな方と出会える、繋がれる。それが一番うれしい。」と、作家は控え目だが、ぜひ使ってみたいと思える、おしゃれな器に出会えるはずである。 |