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2012年2月

 
  ●2月4日(土)〜2月11日(土)      
  野村千夏 版画展     展示風景はこちら
 

大胆でシンプルな画面構成、爽やかな色彩に、まず惹かれる。画面を切り取っていく無造作且つ、しなやかなラインは、どこかユーモアも感じさせる。そこに木版の温もりが作用すると、不思議に清々しい色気のようなものが流れ出す。野村さんの木版画は、実に鮮やかだ。

野村さんは、花が終わる頃、わくわくするらしい。木の実や種ができるのを待ち、観察する。小さくても美しく、機能的でいろいろな仕掛けがあることに感動するのだと。「私にとって、版表現には、そんな気持ちを表現し、かわいらしく機能的な作品を作り出す可能性があるのです。」と語る。日々、驚きや発見を繰り返し、いきいきと制作する彼女の作品が魅力的なわけである。

  nomura
  ●2月18日(土)〜2月25日(土)      
  山崎美和 陶磁展      
 

制作のほとんどの時間をろくろの前で過ごすという山崎さん。生み出されたフォルムは、これ以外の形はないと思えるほど、すっきりとして美しい。「無理のない自然なラインを引き出せるように、土に直接触れながら、じっくりと確かめる。」と語るが、土をイメージ通りに形成するという、しっかりした技があってのことだ。

そこに、辰砂釉(銅)で落ち着いた赤が添えられ、象嵌でゆらぎのある線が施される。すると、静かに端座していた形は、華やぎをまとい個性ある表情を増していく。「自分の作る器を通して、いろいろな方と出会える、繋がれる。それが一番うれしい。」と、作家は控え目だが、ぜひ使ってみたいと思える、おしゃれな器に出会えるはずである。

  yamazaki
entra